ゲック、ヴァイキーン、コーバックスの過去
【前回までのあらすじ】
アルテミスさんに、シミュレーション内で生きている事を伝えたぼく。しかし、ぼくはね、思うのです。そんなに悲観する事もない。何故ならNo Man’s Sky内でぼくらが生きているこの宇宙だって…。
そしてぼくはナルの依頼を受け、この宇宙に何が起きているのかを紐解くために、過去のゲック、ヴァイキーン、コーバックスの歴史を調べる事になったのです。
↑ここまでが、前回までのあらすじ。
そこからは、ぼくは色々な星々を回りました。緑豊かな星、海の星、砂漠の星。それらからわかったことは、3種族において””はじまり民””はゲックだったと言う事。
ヴァイキーンは、ナルと言う人物(奇しくもナルさんと同名)が、センチネルを滅ぼすための戦争を仕掛け、その計画は後わずかの所までは成功したものの、失敗してしまったと言う事。
コーバックスは、はじまりの民ゲックに母星を破壊され、過去奴隷階級だったと言う事。そして、コーバックスは、自分たちの不死性を利用して。産まれて來る、次代のゲック達(胎児達)の脳を少し書き換えて、アトラスの信奉者にしたと言う事。
自らを犠牲にして、コーバックスは奴隷解放の革命を成し遂げたのです。この時、ゲック達は征服の方向性ではなく、トレーダーの方向性に、コーバックス達の復讐によって密かに脳を書き換えられてしまったのです。
しかし現代のゲック達は、その事実を知っていても、古(いにしえ)の過去の事なので誰もが現状を気にせず、現状を変えようとは思っていないという事でした。さて、これらのことをナルさんに報告しないと。
ぼくがそう思った時、アルテミスさんから通信が入りました。
そっか…。
うん、気持ちは分からないでもない。アルテミスさんの気持ちは分かるよ。
その時、ぼくにはとある1つの決意が芽生えていたのです。