XROUND Al Noise-Canceling USB-C to 3.5 mm Mic Adapter
XROUND Al Noise-Canceling USB-C to 3.5 mm Mic Adapterを手に入れました。XROUNDは台灣発祥のスタートアップ企業による、オーディオメーカーなのですけれど。今回手に入れたこのアイテムは、マイク用のノイズキャンセリングアダプターです。
イヤホン側にノイズキャンセリングが付いている事は多いのですが、マイク側にノイズキャンセリングが付いている事は少ないのです。これが、どう違うかと言えば。
イヤホン側のノイズキャンセリングと言うのは、外側から自分に届く音声でのノイズをキャンセルしてくれる物です。音楽などを聴いている時に、周囲の環境音などを低減してくれる物です。
対して、マイク側のノイズキャンセリングと言うのは、相手とのボイスチャットや電話時。自分の声に入るノイズをキャンセルしてくれる物です。急な背後でのお母さんの声、救急車や自動車などの音を消してくれます。
この、マイク側にノイズキャンセリング機能を持つガジェットは、現状とても少ないのです。さて、何故ぼくがこれを購入したかなのですが。台灣某人とのiPhone(台灣某人のメイン機種がiPhoneなので)での会話用に購入したんですけれどね。
ぼく、職業柄背後が煩い事ってあるじゃあないですか?例えば刺客の声だったり、花吹雪(SP)の声だったりだとか。それを台灣某人にあまり聞かせたくないので、購入してみた訳なのですよ。
でもこれ、iPhoneでの対応状況にはバグがありますね。iPhoneだと、音楽などは普通に聴く事が出來るので、DAC(デジタルオーディオコンバーター=※音楽のクオリティを上げる)としては機能してるんですが。
通話用としては、まず通常の電話とFacebook Messageの呼び出し音(コール音)までも打ち消してしまい、コール音はiPhone側のスピーカーから、音声をミュートにしていても鳴るので、呼び出し音でまずダメです。
また、iPhoneでも呼び出し後の通話中には。一応ノイズキャンセリングが聴いている挙動なのですが、同時にマイクゲイン(音量)が相当に下がるので、ゲインを上げないと使い物になりませんが。ゲインを上げるには、別のアンプなどを経由させないといけないわけで。
iPhoneはLightning端子との兼ね合い上、供給電力の関係で使える周辺機器の相性がかなり絞られるんですよねぇ。まぁ、だからこのノイズキャンセリングアダプターも、iPhoneとの相性が悪かったとも言えるのですが。
Lightning端子への変換ケーブルを通してもダメなので、iPhoneでは今のところお手上げですね。なんらかの打開策はありそうな気がするので探ってみます。
とは言え、iPhoneでの通話用に買ったけれどiPhoneではダメだったと言うだけで。この商品がまったくダメなわけではなく。AndroidやPCでは想定の挙動を見せるので、AndroidやPCでのボイスチャット中に、相手に雑音を聴かせたくない時は、このノイズキャンセリングアダプターは重宝するかも知れませんね。
ただし、機種によっては今回のiPhoneのような挙動をする場合もありますし。これもまた、機種によってはなんですけれど、コール音や機械音に謎のエコーが入る場合もあります。AIノイズキャンセリングの分野はまだまだ、未開拓の分野。しいて言うなら、進化の過程の段階なのかも知れませんね。
だけれど、条件に適合すれば本当に余分な雑音を取り除いてくれるので便利なアダプターだとは思います。