■赤の日
歴史のifが表舞台にたったとされる日。
世界の空は血の色に燃え上がり、ユーラシア、アメリカ、オーストラリア、アフリカ、南極大陸のほとんど全てがこの日を境に水没してしまった。
原因は、結界内に封印されており、用意周到に蘇る算段をしていた日輪大帝と。華皇朝の復活を目論むヘルキャット(春猫)の思惑がブッキングしたために起きた現象。
湧き上がり、門から這い出ようとする制御出来ない程の魔物を、たった一人の老海賊が押し戻し、門を卵の状態にまで還元した折に発生した巨大エネルギーで地軸がゆがみ、起きた。
■R666&H999
二対で一組の、ゲルバドル事件におけるまでの天竺本社『ミッドランドテンジク』のスーパーコンピューター。
実態は古代華皇王(師陽胎)における、皇族の生き残り(H999)と、地中海はローゼンベルグ王朝の王家の生き残り(R666)。
その二人さえも、マダム閻魔がそう転生するように仕向けた者であり、更に大元はマダム閻魔の側近である第一始祖民族。
天竺の功労者として、永らく太古のCPU(ジルコニアン体)だけの状態で、天竺筆頭株主BIG24の座にいたが、赤の日より前。
アメリカはネバダにおける、CPU移転実験により記憶が消失。マダム閻魔と壬黒龍により、極秘裏にミッドランドテンジクにサルベージされた。
■異装鉄騎遊星ファントム
正式名称はレッドムーン。
異装鉄騎遊星ファントムとは、赤き月の民デスファントム(天使)の本拠地である月の内部空洞に存在する機械遊星の事。
太古の昔、女禍(恐山福建省)の襲撃を受け、月の表層を去らなければいけなくなった赤き月の民の最終拠点がここ。
■皇殷蓮華々宮
読みは『おういんれんげかきゅう』。
ゲルバドル事件末期、旧天竺本社(ミッドランド天竺)上空に存在した天竺城が本社と共に瓦解する最中。
シリウス魔界の次元振動に共鳴するように、冥王星軌道から光速以上の速度で飛来した城。
天竺残存兵力と社員及び、多数の国際機関はこれを迎撃しようと試みるもこの巨大な塊は旧日本陸軍決戦兵器怒一号作戦に使われた天竺空中要塞アルジナードと国際機関連合をまとめて消滅させる。
更にこれ程の質量と速度で地球上に衝突するも全くの無傷であり、後に残ったものは壊滅的な打撃を受けた天竺と国際機関のみであった。
壬黒龍復活の前より、残存最大派閥李白占拠により(この時点で国際機関と海賊に再度の侵攻の余力はなくなっていた)回収が進められ皇殷蓮華々宮は完成する。
以後天竺の新たな本社として機能する事となった。
■ゲルバドル事件(神螺戦争)
武装決起企業天竺VS全世界の最初の全面戦争の事。
エルサル・ゲルバドル(またはエルサル・ゲルドルバ)が、最終的に引き起こす原因となったために、この名が付けられる場合が多い。
が、実は神の螺旋(神螺)によって仕組まれた、歴史の必然。国際機関連合との調停で、行かせれば必ず国際機関連合の将校に切り殺されるであろう事を理解した上で。
なお、壬黒龍に国際機関連合本部に赴かされ、会談の途中でエルサル・ゲルバドルは複数将校に切り殺された。
このために勃発した大戦。
枢軸企業天竺と、世界全ての機関との世界戦争であり、当初は質量に勝る天竺が世界を相手に圧倒的優位を誇っていた。
物量で世界は勝っていたが、これを覆せないほどの圧倒的テクノロジーの差があった。
が、ある少年等の活躍により、形勢が逆転。
最後は天竺城の崩壊と、旧本社ミッドランドテンジクの半壊を招き。シリウス魔界を宇宙空間から呼び寄せる事となり、大戦は終結した。
■三皇
宇宙絶対神『グラストンベリー・デスファントム・オーメンディア』追って、我々の宇宙に出現したもう一つの究極の力、宇宙大天帝『シグマ・ソワ・インダス』が事故(小規模ビッグバン)により、3つに爆裂四散した物。
これが三皇である天皇伏羲、地皇女禍、泰皇神農の生誕である。それぞれが長い年月の中で地球名に近い名を持っており、天皇伏羲が『機動神日輪大帝』、地皇女禍が『恐山福建省』、泰皇神農が『ゲイル・ズダーバン』である。
■CK-ONE(シーケーワン)
シーケーワンと読む。恐山福建省の座乗艦であり、デウス・エ(ウ)キス、マキナに匹敵する恐るべきパワーを秘めた艦。
未知の生きた金属、クラインで構成されており破壊されても時間の経過とともに復元する。
ヘルキャット(春猫)が隠れ住んでいた、マンハッタン地下の『生きた壁』に埋め込まれていたが、ヘルキャットはこれを見逃してしまっていた。
最大火力でデウスに劣るが、再生能力でデウスを上回る。
■神舟
黒陽帝が中国共産党に莫大な資金を提供する企業特権において、政府技術者と朝鮮戦争後に密かに開発完成させていた宇宙ステーション。
赤の日に発動された、有種人種救済法により有識人10万を詰め込む。
■デウス・ウキス・マキナ
龍岳島(Longyue Dao島)地下より発掘された亜光速航行用第七世代型デスファントム級発掘戦艦デウス・エキス・マキナが正式名称。発掘者『禹』からウキスと呼ばれる場合が多い。
二機発掘されていたが、天竺城発掘の折に一隻は轟沈され、残る一機もゲルバドル事件の折に沈んだ。
初期天竺STORYでの要であり、この艦を中心に初期は物語が進んでいた。
全ての科学水準が80年代に戻ってしまった、この物語においても明らかなオーバーテクノロジーであり、恐山福建省のCK-ONEとデウスは古代人(赤き月の民)の残した、アルマシア・ラグナガン(移民船団)の船であった。
■有種人種救済法
赤の日発生直後、世界が完全に海に沈むまでの時間をアジア諸国が計算した結果七日である事が判明した。
問題はすぐにアジア諸国以外の超大国に連絡され、問題発生から72時間後に有種人種救済法が各国の法を超えて可決される。
皮肉にも追い詰められた世界人類が、選民思想で初めて団結したのである。
問題発生から120時間、各国の政府高官と一部の有識人10万人のみが共産大国の異物となっていた宇宙ステーションに逃走(五日法案事件)。
多くの人類が赤の日に取り残された事になるが、その後この高官達がどうなったかは知らされていない。
が、アークの発言から、シャドー事件がステーションにまで浸透したか別の理由で全滅した可能性が高い。