■アヴァロン(Master Of Avalon)
地球先住民族五帝(真祖)と、有羽人(天使)が引き起こした地球の生存戦争『ラグナシア』より遥かに後年、今から28000年前。天使種の1つの王朝にて、アヴァロンと呼ばれる生死を賭けた賭博を最後に行った伝説のカードマスターの事。冥王禹が特異点と呼んだアゼルの力の源泉。
■機械歩兵NEXUS
1983年の暮れ、世に言うAndroid Warsが勃発した。
この世界戦争一歩手前の事件は、黒陽帝の死と、黒陽美食会の壊滅及び、彼等が封印を解き放った『武装決起神機カムイドガン』の破壊でもって幕を閉じた。
この折、『国際機関連合GELの前身』である、NATO北大西洋条約機構及び、国連軍は東京周辺に圧倒的な虎の子の戦力を集結させる。
その中に、その人型兵器『NEXUS(ネクサス)』シリーズは存在した。
それが、この恐るべき破壊力を秘めた兵器が、世の大衆の面前に触れた最初の瞬間であった。
NEXUS(ネクサスの製造は大正14年にまで遡る。
四友重工の技術者であった芥川は、横浜市で謎のインド人の、老婆アグニと遭遇する。
彼女は芥川に「自分はとても長い時間を生きている赤き月の民の末裔であり、人間ではない」と芥川に説明したが、彼はそれを信じようとはしなかった。彼女は信じるに値する証拠として、とある図面とそれを元に作られた小さな人形を渡す。
老女の戯言とも彼は思ったが、その図面のあまりの精巧さとまるで人のように動く小さな人形の美しさに魅入られた彼は、その人形と図面をロシア人の研究者仲間に、ロシアに渡った際に見せた。
丁度その頃、芥川の友人であるこの研究者は軍需産業に従事しており、帝政ロシアの復活を目論んでいたために、芥川を殺害し、この図面と人形をもとにNEXUS(ネクサス)の前身となる、人型兵器を開発させる事となる。
最初のインドの老婆アグニも、Dr事、ガブリエルと同じく太古の昔に地球に捨て置かれた赤き月の民(天使)の第一次探索隊の生き残り。
同様にガブリエルの兄である世界企業王、ユグドラシル・ヴォータン社、ヴォータンも赤き月の民の地球に残された側の一人。
Dr自身、赤き月の民のオーバーテクノロジーたるこの人型兵器の図面を追っていたが、アグニの行方がわからず断念し、ショッポリンシリーズの開発を行う。
1983年のAndroid Wars時、イタリアの小さなマフィアデスペラードの壬黒龍と遭遇した際に、世界のテレビ速報で、東京近辺に集結したNATOの人型兵器を見て、赤き月の民の技術と確信するも、デスペラード内乱により研究を断念。
その間、天竺城(ヘリウム3を有する、華皇朝から割れた稼動ユニット)や、沖縄トラフに眠るアルジナード大要塞の探索に従事する。
よって、NATOの後任機関GELのNEXUSシリーズと、Drがショッポリンシリーズの後継として生み出したアグニは兄弟機が正しい。
■黒陽町
日本初の経済特区。高度経済成長著しい日本におけるバブル期最大の象徴。筑波EXPO1985のモデル地区として、東京都内に作られた。開発設計に、中国資本である黒陽美食会の意向が多分に反映されている。
日中友好の架け橋ともなるはずだったが、Android Warsの最中戦災地となり、黒陽美食会日本本部である黒陽町最大のランドマークタワーであるタカマガハラビルは崩落した。
■五帝
黄帝・舜、海帝・湯、冥帝・禹、風帝・(コク)、雲帝・堯の五人からなる。
古代中国の神話における三皇五帝の五帝。
太古の昔、ブラフマンとは異なる宇宙軸。イプキロンテ宇宙よりこの宇宙軸に逃げ果せて来たイプキロンテ宇宙最後の5人。消滅したイプキロンテ宇宙の母星に似た環境を、5名死に物狂いで創造した星が地球である。
そこに後々から地球をかすめ取りに来た、三皇と有羽人に激怒。1000年に及ぶ地球生存戦争『ラグナシア』が勃発する事となった。
■タカマガハラ
原宿特区黒陽町最大のランドマークにして、筑波EXPO1985に備えた黒陽美食会の威信を示す日本での本部ビル。
全長1000メートル超であり、別名は『特区1000メートルタワー』黒陽美食会の日本進出における最大の拠点であったが、冥帝の裏切りとデーモン・スター・バルジオンの一撃によって崩れ去っていった。
が、同一系のビルに『六波羅砂上殿』があり、そちらはタカマガハラ崩落の際には既に建造が進められていた。
■黄泉比良坂(よもつひらさか)
別名『スタジアム・ヨミ』。黒陽町、タカマガハラビルの頂点に位置するスポーツスタジアム。
本来は筑波EXPO前夜祭に、ここでスポーツの祭典が行われるはずであったが。Android Warsの最中、黒陽帝が最後の決戦にカードバトルをここでアゼル等に仕掛けた。