03STORY

story1

月にはデスファントムがいた。
その眼はいつまでもわたしたちの故郷を見つめている。

デスファントムの鍵ブラックドグマが地に堕ちた。
一つ星が落ちる時他の六つの災いもまた地上に流れて落ちた。

デスファントムは見つめ続けている、私達の故郷を。
かつて、三皇と言う存在が世にあった。
天皇伏羲、地皇女禍、泰皇神農と呼ばれる存在で。デスファントムと呼ばれる外宇宙(別銀河ではない完全な別宇宙)より、我々の宇宙にぶち込まれた永久存在立証痕を追って来た三つの超生命体である。

デスファントムが何故、外宇宙からその存在を永久に我々の宇宙で示そうとするためにぶちこまれたのか、それはわからない。
しかしながらデスファントムは病んでいた。ここにおいて、デスファントムは三皇からの追跡を振り切れず太陽系第三惑星に根を下ろした。

今から46億年も前の事であった。

story9

だが、三皇もデスファントムの追随に多くの力を使い過ぎた。デスファントムを消す決定的な力に欠けていたのだ。
また、デスファントムは現在我々が月と呼ぶ衛星を第三の目としておいた。これは三皇の接近を防ぐ監視衛星のようなものである。

これにより三皇は冥王星の辺りから地球に近づけなくなった。そして冥府の惑星冥王星にて静かに眠る事となったのだ。
ただ、三皇とてただただ手をこまねいているわけではなかった。デスファントム存在消滅の『種』を撒く事を忘れなかったのだ。

天皇は、第三惑星の大気に神の一突きを入れ人為的に生物の生きられる環境にした。
地皇は、デスファントムを喰らう害虫にして文明の化身人が生まれるように猿と呼ばれる生命体のDNAに細工を施した。

story10

時は流れた。
紀元前3500年この頃になると、インダス川流域に広大な文明が栄える事となる。

「光あれ」

と誰かがこの時呟いた。
この時、デスファントムの肉を構成するレアメタルからデスファントムの心臓に最も近い『鍵』に相当する文明がインダスに落ちた。
俗に人類の言うブラックドグマである。

いや、この時点ではまだブラックドグマになりうる前の原石であったのだが。
そして再び時は流れる。

19世紀。
産業革命の最中。

中国と日本は、坂本龍馬を出資の中心に天竺と呼ばれる企業が生まれた。
表向きは複合企業体であるこの天竺にはもう一つの顔があった。秘密結社(武装決起企業)としての顔である。

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だが坂本龍馬は同出資者の一人、禹と呼ばれる男の放った刺客に志半ばで倒れる事となる。
この時、坂本龍馬が極秘裏に回収していたブラックドグマがかすめとられ、天竺の最高機密となり厳重に保管される事となる。

そして21世紀…。
世はまさに大空賊時代の幕開けとなる。

探せ!
探せ探せ!

大空賊坂本龍馬の残した遺産を!!
教えてやろう、そこには全てがある。

(武装決起企業天竺本編『プロローグ』)

story2

世界がSIMと呼ばれる小島に分断されてから、勢いを増し続け世界を暗雲に包み込んだ武装決起企業天竺と、国際機関連合及び海賊や民間人達との戦い。

龍岳島(Longyue Dao島)地下より発掘された亜光速航行用第七世代型デスファントム級発掘戦艦デウス・エキス・マキナを使い、物語冒頭より世界中で何かを探すそぶりを見せていた天竺の面々。
幾度も国際機関連合及び海賊等に撃破されるも、ついにポイントΣの海(旧原宿跡地)に武装決起企業会長壬黒龍は目的の物を発見する。

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それは壬黒龍曰く「月よりもげた高濃度のヘリウム3、真の天竺の一部である」と。 時を同じくして、天竺の技術主任である通称Drが旧沖縄トラフより旧日本陸軍の遺物を発掘する。俗に言うアルジナード大要塞である。
この日より、真の天竺の一部(天竺城)とアルジナードの発掘により、一企業による世界圧制がはじまる。

数ヵ月後、結晶石の眠るSIMに現れた少年は、数々の苦難を乗り越え自身の出生の秘密と結晶石にまつわる秘話を知る事となる。

story4

同時期、旧国連の再集結機関である国際機関連合は。全ての科学水準が1980年代前後まで戻ったこの時代に、実に1000に近い二次大戦中の戦闘機及び数十の艦隊をポイントΣ近海に結集させる。
議長の弁にして「座して死を待つよりも火中の栗を敢えて拾わん」である。

ここに後に、神螺戦争と呼ばれる事となるゲルバドル事件が勃発する。
即ち、国際機関の一部の将校が天竺からの使者、エルサル・ゲルバドルを切り殺して徹底抗戦の構えを決め込んだのである。

当初戦力の絶対的な質に勝る武装決起企業天竺が、国際機関連合に対して優位に戦闘を進めていた。
が、事態は先の少年及び数人の協力者の手によりアルジナードが陥落した事により急転。

story5

アルジナードの一弾が天竺本社ミッドランドテンジクをかすめ、壬黒龍は失踪。
武装決起企業陸軍部隊李白の離反により、デウス・エキス・マキナの搭乗員の半数以上が遁走。国際機関連合の猛攻により、ついにはデウス・エキス・マキナは轟沈する。

天竺城中枢のヘリウム3にすがるように「魔界だシリウス魔界がやってくる」と呟く、武装決起企業天竺の技術者ヘルキャット。
思惑ありか、ヘリウム3の突然の消滅と共に浮力を失った天竺城と共に海中に落ちていくヘルキャット。

導かれるように宇宙より地球圏に光速で近付く物体はアルジナードを吹き飛ばし辺りを沈黙させる。
後に残るのは朽ち果てた武装決起企業天竺本社と壬黒龍の手首のみだった。

(武装決起起業天竺本編『ゲルバドル事件編(神螺戦争編)』概要)

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皇殷蓮華々の飛来から幾許かの月日が流れ、世界の海に取り残された人々の混沌と世界の混迷は頂点に達したその日。
旧天竺本社瓦解地点土中より出土する、たった一つのその『手首』…。

「世界の混沌、宇宙崩壊への序曲。未だ悪意の子等の死を望まず。黒の天帝、蒼き海。虚無と絶望の空に覇の警鐘を鳴らさんとするが子等か?」
天地創造の怪奇なる光線『エルクシウム可視光線』神射(しんしゃ)転生!!

壬黒龍復活と、SIM再誕の魔の宴がはじまった!!

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武装決起企業天竺に新たに入社した、コードネーム333号(プレイヤー)は。武装決起企業天竺名誉会長であるPinyと、天竺特殊部隊吉田小隊の吉田に認められる。
吉田の意向で、この時既に紫海ネオグラドンを制圧していた、壬黒龍に謁見する事の出来た333号は、シリウス魔界へと呼び出される。
新たに世界中から門が出土して行き来出来るようになった、この世とシリウス魔界を繋ぐ生体門がデビルズ・ゲートである。

story11

ここで、ケルベロスなる魔物の異常(人とDNAが酷似している)を感じたPinyと吉田小隊の伊藤クーネルは独自に調査を開始する。
その頃、大本営グランカインに呼び出された333号は。武装決起企業天竺の大幹部Mintyの失踪と、世界の空に恐山福建省なる、反壬黒龍派の反対勢力筆頭の座乗戦艦が我物顔で飛び交っている事実を知る。
そしてこの時、天竺壬黒龍派に裏切り者がいる事も同時に露見する。

裏切り者の名前は、吉田小隊の山田高田(タカタ)。
その時、天竺大本営グランカインに。反壬黒龍派の反対勢力に組した暗殺集団ブラックサンの、Icemanが武装決起ステルス・イクスピリオンで、グランカインに強襲をかけて来る。
辛くもこれを撃退した、333号と吉田達であったが、既にMintyはブラックサンの蜜柑により連衡されてしまった後であった。

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Mintyを救う為に、単身蜜柑に再制圧された紫海ネオグラドンに乗り込む333号。
蜜柑の放った大超獣ベローダーをも倒し、蜜柑に迫る333号に壬黒龍、吉田、春猫(ヘルキャット)、Rが加勢しMintyは助け出され。
黒幕O(=恐山福建省)と、天竺筆頭株主BIG24との癒着が濃厚となる。

このままでは、次の株主総会では恐山福建省は名実共に天竺の支配者となる。
蜜柑の下へ急ぐ、壬黒龍、吉田、春猫(ヘルキャット)、R、333号。
だが、追い詰められた蜜柑は戦術核を持って天竺を瓦解に追い込む。

その日世界の空には、おぶらぁ~なる魔の単眼が埋め尽くすように現れた。

(武装決起起業天竺本編『シリウス魔界編』概要)

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赤の日を生き延びた、アークインダストリーの若社長アークは物思いに耽っていた。
あの日、世界の高官が全て共産圏の宇宙ステーションの遺物『神舟』に非難した際。全ての人間が同ステーションで消失したと言うのに。
自分だけが生き延びて、再び地球に帰って来られた事実を。

そして彼は忘れられなかった。
あの日、確かに聞いた老人の声「生きろ」と。薄れいく視界の中で最後に見たあの雄大で荘厳な『アポカリプスの叫び』なる壁画を。
そして彼は、思い立ったように世界に武装決起カード大決戦なるカードゲームを生み出し、そしてばら撒く事に専念しだす。

彼にはもう残された時間は少なくなってしまったから。
世界を救う為に、彼は例え自らが汚れようとも修羅の正義を歩む道を選んだ。

これはそんな男の物語だ。

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世界の空に、おぶらぁ~なる単眼が蔓延して。
333号(プレイヤー)が、旧エルサル・ゲルバドルのSIM(島)と呼ばれる国際機関連合GELのSIMに流れ着いてから暫くしたある日の事だ。

333号が夢現(ゆめうつつ)でいると、白昼夢とは思いがたい夢を見る。
それは、謎の女Oからの刺客である畠山蜜柑の自爆と。

そう、壬黒龍と吉田小隊の吉田の死を持って、壊滅状態に陥った天竺の夢その物であった。
貴方は未だ知らない。

それが九つの楔(くさび)を解き放ち、世界を破滅から救うための戦いのはじまりだったと言う事実に。

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333号は国際機関連合GELの局長(議長)、ゲイル・ズダーバンの目を欺きながら、旧天竺の情報を集め始める。
そこで彼は天竺は、戦術核を撃ち込まれてなお現存しており。

333号不在の間に、僅かに無人に等しい都市に残された『仮想の国のアリス』のホスト達が、天竺に最近までいたのだと。
だが、突如無数のマリオネットがホストクラブを強襲し、時を同じくして私設軍隊が乗り込んで来ており。

現在指導者を失った天竺を収めているのは、世界的なゲーム会社アークインダストリーの社長アークである等と言う事実を知る。

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ゲイル・ズダーバンの力を後ろ盾に、天竺幹部李白を人質に取り、自らが推し進める圧倒的なパワーを持ったカードゲーム『武装決起カード大決戦』のシェアを伸ばし続けるアーク。
だが、それは先の天竺瓦解の黒幕、恐山福建省と。シリウス魔界の残した負の遺産、銀河の大超龍デーモン・スター・バルジオンを人類の為に使役し。両者を噛み合わせ、双方を地球上より完全に消し去ろうと言う目論みのためだった。

彼は人類を誰よりも愛していたのだ。

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その折、ついにアークの恐れていた事態が巻き起こる。意図的に情報を333号にリークし、大超龍を使役する力を手に入れようとしていたアークよりも紙一重の差で、銀河の大超龍は蘇ってしまう。
高らかに鳴り響く人類滅亡のカウントダウン。これにはさしもの恐山福建省もアーク及び333号に協力する事となる。

恐山が望む世界とは、人類が滅亡してしまった世界ではないのだから(!?)。

1年の終わる暮れ、雪降る夜。
僅かな時間を残し、神のカードとも称された『アポカリプスの叫び』なる壁画にえがかれていた銀河の大超龍は倒れた。壬黒龍は帰還し、李白も救われた。だがアークは言った。

「きっとバルジオンを倒してしまった事を後悔する日が来るだろう…」と。朝日はそして昇った。

(武装決起起業天竺本編『アークインダストリー-銀河大超龍編-』概要)

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『嫌いになれない でも愛するには十分じゃない』
アークの人類への切なる想いだ。そして僕は朝日の訪れと共に思う。悪逆の汚名着てなお、アークが護りたかった地球の事。
世界を敵に回してなお、天竺が戦い続ける訳。そんな事ばかり、僕はぼんやりとした頭で考えていたよ。

アークは別れ際に僕に言っていたっけ。こんな雪降る晩に、そして夜明けに自分は生まれたんだと。世界は『その日』を境に、黒くよどんだ、長い夜の時代に突入したんだと。
それは僕達ニンゲンが輝いてた最後の時代昭和。

明日生きる自分は、今日生き抜いた自分よりももっと幸せになれるって。誰もがそう信じていた最後の時代昭和。
あぁ、そうか…。あの日、あの時、あの頃に。僕等の武装決起の戦いは、既に始まっていたんだね。

さぁ、今こそ語ろうか。

人類がかくも激しく生き抜いたあの日の話を。古き良き時代、激動の時代昭和に生きた彼等の話を。

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