Web小説-武装決起カード大決戦6-

Posted by Futatsubashi on 7th 12月 2009 in Second Life, 小説, 武装決起カード大決戦

悪魔のひとやを 打ち砕きて
捕虜(とりこ)をはなつと 主は来ませり
主は来ませり 主は、主は来ませり
この世の闇路(やみじ)を 照らしたもう

そして、救いの御子(みこ)は 馬槽(まぶね)の中に眠り給う。
いと安く。

畠山柚子、享年26歳。
その腹からは、白き夜に赤く輝く一枚のカードが現れ出でた。
その神の一手は、いまや柚子の夫、神野盤の手に。

「爺ちゃん、母様が動かなくなった」
「お前の母様は、神の聖園(みその)に旅立たれたのだ…。マクロ・コスモスの影響かなぁ」

畠山柑橘斎は、孫に事の次第をどう答えて良いものか聊か困惑していた。
孫、神野迎夢は不思議そうな瞳で。

いつまでも、いつまでも雪を赤く染め上げる母の骸を眺めていた。

「お前だ!!お前等が、若葉隠れの里を全て滅茶苦茶にしてくれたのだ!!」

怒気。
凄まじい怒気を感じ、柑橘斎以下数名が振り向くと。

そこには恐るべき恐相の女が一人立っていた。
右手にはいくつもの生首をぶら下げながら。

「蜜柑か!!うぬの義母の死に…」

柑橘斎の言よりも早く、複数の男達の首が飛んだ。
女はすでに正常な状態の思考ではなくなっていたと思う。
そして、声高らかに叫んだ。

「何が義母か、何が幸せか!!全てが狂い果てたこの里で!!私だけがどれほどまともな事だったかよ!!」

血涙(けつるい)。
女の瞳からは確かに血の涙が零れ落ちていた。

「爺ちゃん怖い!!」
迎夢が祖父の背に隠れたその時、また二つの首が飛んだ。

「怖いかぃ?そうか、怖いのかぃ?ははは、お義姉ちゃんはね。いつもお前を…、殺してやりたかったんだよ!!」

嬉々とした女が、年老いた老人と幼子に迫る。
誰かが叫んだ。

「柑橘斎様!!蜜柑様は完全に狂っておいでです!!にげ…、逃げて!!」

直後、そう叫んだ男の首も含めて。
柑橘斎と、迎夢以外の全ての男達の首が飛んだ。

これは女の復讐だったのだ!!

その勝利を確信した蜜柑が、年老いた老人にその鉈を振り下ろす光景が。
空中の、北別府と交戦中の壬黒龍からは確認出来た。

「終わったな…」

壬黒龍は確かに『終わった』と思った。
ここで柑橘斎が、そして迎夢が爆ぜて消え果てようとも。
彼の遠大な計画に支障は出る筈はなかったのだから、それは些細な出来事に過ぎない。

「!?」

だが、振り下ろされた鉈が柑橘斎を割る事はなかった。
壬黒龍は、些かの驚きと感嘆を持って活目した。

「陽炎お民か!!」

二人を救ったのは、蜜柑に同じく『女性』であった。
この二人が後の世に、畠山蜜柑とMintyと呼ばれる、武装決起企業天竺の大幹部となる事を。

この時の誰が知り得たであろうか。

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