Web小説-武装決起カード大決戦5-

Posted by Futatsubashi on 7th 12月 2009 in Second Life, 小説, 武装決起カード大決戦

「私は黒き教義が憎い!!友を、仲間を全てを!!血塗れた闇の大河に屠り、砕き去った黒き教義が憎い!!」

真紅の杖が、そう叫んだ気がする。
太古の悲しみに彩られた声だ。

かつて、アレクサンドロス3世によるマケドニア王国遠征軍に、命尽きるその刻まで、徹底抗戦の意志を貫いた都があった。
その都市マラカンダ。
今は昔、紀元前からの悲しみに満ちた声だ。

「あの時の男の、野心に満ちたあの瞳。それから感じた強い意志のようなものをその杖からは感じるな!!」

壬黒龍は咄嗟にそう呟くと、身を翻してヘルズファイアーの業火の如き殴打を避けた。
彼も笑っていた。

そうだ、自らの命が危険に晒されながらも、彼も確かに笑っていたのだ。

「その意志の力を私は、このヘルズファイアーに込めたのだよ!!何故だと思うかね?それは私も黒き教義が憎いからだ!!」

だが、ヘルズファイアーをその手に握る、北別府なる一人の老人は黒き教義が憎いと。
そう、彼に呟くと再びその杖をブラックドグマに押し当てる。

二つの狂気の笑みがぶつかり合う時、ロシアはイルクーツクにおいても変事が起こっていた。
そう、先のゲイル・ズダーバン局長の周囲での事である。

バルジオンと呼ばれる古龍の化石と、宇宙(そら)からの光の単線が明らかに共鳴している。
単線が螺旋を描き、バルジオンの周囲をぐるぐると、うねり動いているのだ。
それはさながら、歴史の闇、闇、闇の中の深淵に蠢くウロボロスの輪の如しに。
ぐるぐると、邪眼と邪(よこしま)な微笑みを、この狂った空間にもたらしながら。

不気味に回る。不気味に回る。

「ロシアからの攻撃とは、明らかに別種にして異質!!中国か!?いや、神舟計画はまだ卓上の理論…。そうか、雫!!雫F900か!!」
ズダーバン問いし時、澄み切った空より粉雪舞い散る。

全ての音が止んだ。
ぴたりと、その時ばかりは地球が静止してしまったかのように思えた。

静かだった。
数分の時間が過ぎ、流れた。
静寂の刻を打ち破ったのはナイアラーと呼ばれし、朝黒の神父だった。

「ひひひ、ひひひひひ!!そうだよぅズダーバン!!これが、これが悠久の時間と空間の流れで久しく忘れ去られた!!雫F900と、デーモン・スター・バルジオンだぁぁぁ!!」

かつて、その溢れんばかりの無限の力を持ってして全宇宙に挑戦した巨龍がいた。
名を銀河超龍、デーモン・スター・バルジオンと呼ぶ。

2対1匹の巨龍の内、1匹は雫F900と呼ばれた隔離された空間と共に隔離された。
それはもう、永久(とわ)に出ては来ないはずのものだった。

ナチス動くその時、その瞬間まで。

「主は、主はきませり…」

シャンシャンシャンシャンと、そりのような音が地平線の彼方から聞こえて来た。
あぁ、地獄の音だ。

そうだ、地獄の音に違いない。

ゲイル・ズダーバンと呼ばれる神は、天を仰いで深く溜息をついた。

「皆この場から撤収せよ!!私の施した九龍大結界が完全に崩れるぞ!!」

その時、土塊の中から巨大な爪を持ちし、巨龍の腕が。
爪が動き出した。

「天から、デーモン・スター・バルジオン!!地からデーモン・スター・バルジオン!!」

天地の巨龍が鳴動した時、ナイアラーの高笑いが聞こえた気がする。
時に、1942年の12月24日。

深夜の出来事だった。

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