Web小説-武装決起カード大決戦4-

Posted by Futatsubashi on 2nd 10月 2009 in Second Life, 小説, 武装決起カード大決戦

壬黒龍。
後の歴史に於ける赤の日以降、世界を駆け抜けた世紀の大悪人。
全ての『環』より外れた、大宇宙の輪外れ人。

彼はどんな時でも、我々と共にある。

「躍動し、そして変動を続ける歴史の変わり目に気付かねば例えナチであろうと。爆雲斎であろうとも!!後に残るのは滅亡だけだ!!」

ダンッ、ダダダダダッ!!

壬黒龍の叫びが奥飛騨山中に木霊する時。
地に堕ち、舞い上がり、四散し炸裂する巨大岩石を蹴り飛ばし、ヘリにまで高度を近づける人影が現れる。

レッドか!?はたまた神野であろうか!?
周りの人間の誰もがそう思ったが、現れた男はそのいずれもと違っていた。

灼熱の岩盤と舞い上がる砂塵を割って出たのは。

「ブラックドグマぁ!!ブラックブラックブラックドグマぁぁぁぁーーーーっ!!!!」

奇怪な奇声を発して壬黒龍の前に割って入ったのは、一人の年老いた老人だった。
北別府一派なる刺客の、いずれもが沈黙を保つその様から。

彼の正体に関する答えは明白であった。

「来たか!!お下劣な奴めっ!!北別府御下劣斎!!俺のこの腕から、ブラックドグマを剥ぎ取って見ろ!!」

北別府一派首領の日本刀が、壬黒龍を捉えたその時。
薄赤い光を鈍く放つ、黒き羽が不気味に漆黒の空に舞った。

同時に暗黒の杖が光臨する。
これがブラックドグマ、後に『七つのオーパーツ(失われた財宝)』と呼ばれる事になる武器群の、そうだこれが筆頭だ。

神の神器が我々の眼前に姿を現したのだ。

「あれがブラックドグマ…、だがしかし私達は、悪魔と手を結んででも。人類の明日を掴まなければならない!!」

神野はそう呟く。
悪魔であると、神ではなく悪魔であると。
いや、神でもあり。また、悪魔でもある。それが、ブラックドグマと呼ばれる杖の、その本質なのかも知れないと私は思う。

故に人はその使い方を誤ってはいけない。
そして壬黒龍は。

「来いっ!!薄ら下郎!!ブラックドグマのこの力、恐れぬ者は抗ってみろ!!」

振り下ろした。
凄まじい閃光が迸り、北別府御下劣斎の右腕が消し飛んだ。

ここに至り、誰もが彼の死を確信したであろうが。だが、彼には未だ切り札があった。
世界を焼き尽くす、地獄の切り札が。

確かな笑みが彼より毀れた。窮鼠猫を噛むの、その言葉の通りに。
彼は確かに笑った。

「この北別府の生涯を賭けた野心作!!地獄の業火より来たれ、ヘルズファイアーーーーっ!!儂はこの時を久しく待っていた!!」

春の夜桜散るが如く、桃の灯が闇夜を照らす。
世にブラックドグマがあるならば、これが対抗ヘルズファイアー。

ブラックドグマに似た杖が、その時邪悪な産声をあげた。

-つづく-

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